星落ちて、なお
- 内容・特色等
- 不世出の絵師、河鍋暁斎が死んだ。残された娘のとよ(暁翠)に対し、腹違いの兄・周三郎は事あるごとに難癖をつけてくる。早くから養子に出されたことを逆恨みしているのかもしれない。暁斎の死によって、これまで河鍋家の中で辛うじて保たれていた均衡が崩れた。兄が河鍋の家を継ぐ気がないのは明白であった。弟の記六は根無し草のような生活にどっぷりつかっていて頼りなく、妹のきくは病弱で長くは生きられそうもない。河鍋一家の行末はとよの双肩にかかっているのだったが―。
- 出版社
- 文藝春秋
- 出版年
- 2021
- 著作者
- 澤田 瞳子
- ページ数
- 321
- 分類
- その他
- 請求ラベル
- 14-913.6-ST