- サブタイトル
- 絶望したある生徒の物語
- 内容・特色等
- 美人で学歴も高く裕福なその女性ラドブルックは、人をよせつけない雰囲気を漂わせ、飲酒癖とたびたびの不倫で町でも浮いた存在だった。そんな彼女が、重度の情緒障害に加えて小児性糖尿病をかかえる8歳の娘が通うトリイの教室で、娘への接し方を学びたいといってきた。ラドブルックははじめのうちこそ緊張し失敗の連続だったが、しだいにクラスに必要な存在になっていった。だが、同時にラドブルックは人づきあいがうまくできないという問題に長年苦しんでいることがわかってきた。お高くとまっていると誤解されたり、夫とうまくいかないことや、酒や不倫への逃避も、これが原因のようだった。トリイは親身になってラドブルックを支え、ラドブルックも懸命に努力するが、ふたりは苛立ちと挫折をくりかえす。そして、ラドブルックの少女時代にさかのぼる辛く重い過去が徐々に明かされていく。情緒障害児との心の交流を綴って世界中を大きな感動につつみこんできた著者が、新たに親と子の問題を真正面からとらえた大作ノンフィクション。の説
- 出版社
- 早川書房
- 出版年
- 1998
- 著作者
- トリイ・ヘンデン/著
- ページ数
- 567p
- 分類
- 児童福祉
- 請求ラベル
- 5-493.72-TH
